DcMgrKit by shoruiya1110
III. 設定, ダウンロード

DcMgrKit の各コンポーネントのメニュー体系はパラメーターシートへの記述により設定します. ここでは最低必要な事柄だけを解説します. 他の機能はパラメーターシートを確認し調整して下さい.

目次

1. 全体像検討 2. ファイル準備
 1) 解凍
 2) 準備モード
 3) コピー, 配置
3. パラメーター
 1) 基本情報  2) シートデザイン  3) 印刷  4) 作成者
 5) ランチャ  6) リスト  7) フォーム  8) 書式ファイル  9) アプリケーション 4. その他
 1) パス
 2) トリガー 5. ダウンロード

1. 全体像検討

事前に情報を集め準備をすればセットアップが容易になります.
5W1H チェックポイント コメント
who 誰の, グループ, メンバー, 管理者
when 開始, 区切期間
what 文書, 資料種類
why 困りごと, 目的
where 利用場所, クラウド
how 権限

2. ファイル準備

1) 解凍

.zip ファイルを解凍すると, ベースファイルとコピーすればそのまま使える見本のシステムが得られます. ベースにはマクロプログラムと必要な全シートが含まれます.
+ 手順: DcMgrKit202110.zip > 解凍 >
+ ベースファイル:
- DcMgrKit202110En.ods 英語版
- DcMgrKit202110Jp.ods 日本語版
+ そのまま使える見本システムのディレクトリ:
EnDMSET-2A1.svg
+ 日本語版ベースファイルに含まれるシート:
シート タブ 役割
パラメーター [ _ ] 定義情報保存, マクロプログラムから参照
ランチャ [ ランチャ ] 目的のリストを開く
リスト [ リスト ] 同系統の文書を作成, 開く, 管理
書式 [ 見積書 ] [ 検査書 ] 新規作成ベース

2) 準備モード

DcMgrKit はデザインの改変を防ぎデータを保護するために, 排他とロック機能を備えています. システム調整時にはこの機能を無効化します. (最重要)
+ 対象コンポーネント: Launcher, List, Form
運用準備 列幅設定
利用目的 システム調整 システム利用
パラメーター 表示 非表示
ロック 解除 開始
列幅, 行高さ -- 設定実行
初期パスワードは半角数字 1110
JpDMSET-2B1.svg

3) コピー, 配置

Base File を目的のファイル名にコピー, 不要シートを削除, ディレクトリに配置して下さい.
コンポーネント ファイル名 シート
ランチャ 0Lch4我社.ods  1) [ _ ] [ ランチャ ]
リスト 0List4見積.ods  2) [ _ ] [ 見積一覧 ]
書式 1Fm4見積.ods   3) [ _ ] [ 見積 ]
JpDMSET-2C1.svg

3. パラメーター

3 つのコンポーネント (ランチャ, リスト, 書式) は一つの共通マクロプログラムを利用します. パラメーターの記述内容に基づき, 最適なメニュー体系がそれぞれに提供されます.

パラメーターシート

+ パラメーターシート [ _ ]
+ 表示するには: 参照 [2. B]
JpDMSET-3A1.svg

1) 文書の基本情報

コンポーネントタイプは, 専用メニューを提供するための最重要パラメーターです.
+ 対象コンポーネント: Launcher, List, Form
B C
全体用 記述例
5 ■ 基本情報
6 コンポーネント  Launcher,List,Form List (必須)
7 エンブレム 見積一覧
8 パスワード 1110
9 排他  Group,Private Group
10 保護  Both,Doc,Sheet,None Both
11 日付書式 YYYY/MM/DD

2) シートデザイン

シートのデザイン (列, 行のサイズ, 表示非表示) は特定のセルに入力する数値で設定します. マウスによる微妙な操作では行いません.
+ 対象コンポーネント: Launcher, List, Form
全体用 記述例
12 ■ デザイン
13 列設定  巾記述行 1 1)
14 最終列 Z
15 最終表示列 H
16 規定巾(mm) 15
17 行設定  Allow,Part,Forbit Part
18 行高記述列 A 2)
19 最終行 4
20 表示最終行
21 規定高さ(mm) 5
+ シートへの列行サイズ記入と有効化の手順
JpDMSET-4B1.svg

3) 印刷

ワンタッチ印刷を可能にするため, 二つの仕組みを用意してます.

1) 行指定印刷
2) ページ印刷

a. 行指定印刷

+ 対象コンポーネント: Launcher, List, Form
全体用 記述例
22 ■ 印刷設定
23 タイプ  Line,Page Line
24 列範囲 (左) B   1)
25 列範囲 (右) G
26 繰返す行 (上) 2   2)
27 繰返す行 (下) 4
28 情報セル (上) 記述不要
29 情報セル (下)
+ 印刷手順:
JpDMSET-4C1.svg

b. ページ印刷

+ 対象コンポーネント: Form
全体用 記述例
22 ■ 印刷設定
23 タイプ  Line,Page Page
24 列範囲 (左) B 1)
25 列範囲 (右) G
26 繰返す行 (上) 記述不要
27 繰返す行 (下)
28 情報セル (上) K4 2)
29 情報セル (下) K5
+ 印刷手順:

最上行, 最下行の行番号を所定のセルに記入した上で, [Menu] 操作します.

+ 行番号記入方法
- 手入力 入力の負担大きい
- 計算式で自動入力 複雑なものが必要
JpDMSET-4C2.svg

4) 作成者

多くのファイルで作成者名を統一することは難しいものです. DcMgrKit は統一を手助けします.
+ 対象コンポーネント:

ベースファイル (Launcher, List, Form)

全体用 記述例
30 ■ 発信者
31 文字列 1 MAGA(株)
32 文字列 2 DEF課
33 文字列 3
34 書込セル 1 F2
35 書込セル 2 K4
36 書込セル 3
+ 書込手順:

[管理者メニュー] > [会社組織名の記入]

JpDMSET-4D1.svg

5) ランチャ

a. ファイル名記述列

ランチャは, 二重に開くと問題が発生するリストを, 重複なく開くためのコンポーネントです.
+ 対象コンポーネント: Launcher
ランチャ用 記述例
44 ファイル名の列 H 1) 必須
実ファイル・ディレクトリとシート上の記述との関係
JpDMSET-5A1.svg

b. その他の設定

+ 対象コンポーネント: Launcher
+ 次の登録作業も必ず行って下さい

- アプリケーション登録   [3. I] 

6) リスト

JpDMSET-5B1.svg

a. ファイル名記入列の登録

ファイル名と日付を同一列にすることも可能です. 日付, ファイル名の順にテキストが書き込ままれます. 同一にすると日付はリストに記録されません.
+ 対象コンポーネント: List
リスト用 記述例
47 主ファイル B
48 メイン 日付 C
49 添付 ファイル E
50 添付 日付 E
51 外部 ファイル F
52 外部 日付 F
操作の種類とリストのシート上の位置との関係
主を添付に 新規作成
コピー元 B28 見積53.ods -- 1Fm4見積.ods
ベース名 E28 ABC B29 見積54
日付 E28 2021/04/01 C29 2021/03/01
ファイル E28 ABC.ods B29 見積54.ods
JpDMSET-0B2.svg

b. ディレクトリの調整

+ 対象コンポーネント: List
+ 記述ルール
- Unix 式セパレーター "/"
- 相対ディレクトリ ex. ../2Forms/
ディレクトリ 個人用 グループ用
53 メイン
54 添付
55 外部 1Out/ ../../1Out/
56 書式 ../../2Forms/
57 バックアップ 3Bk/ ../../3Bk/
JpDMSET-5B3.svg

c. バックアップの設定

リストにはファイルの自動バックアップ機能もあります. 但し, トラブル時のファイル回復と, 定期的なバックアップ ファイルの削除は, OS 標準のファイルブラウザで行います.
+ 対象コンポーネント: List
リスト用 記述例
58 対象作業  Both,Edit,Del,None Edit
59 ファイル  Both,Main,Sub Main

d. 設定したディレクトリのチェック

設定されたディレクトリをまとめて確認する機能が用意されています.
+ 対象コンポーネント: List
JpDMSET-5B4.svg

e. その他の設定

+ 対象コンポーネント: List
+ 次の登録作業も必ず行って下さい
- 書式ファイル登録 [3. H]
- アプリケーション登録 [3. I]

7) フォーム

フォーム コンポーネントには新規文書としてコピーされたファイルが, 初めて開かれた時に「日付と文書番号」を自動書込みする機能があります. ビジネス文書では便利な機能です.
+ 対象コンポーネント: Form
+ 書き込むテキストの内容
- 日付: フォーマットの指定可  ex. 2024/11/05, Nov 5 2024
- 番号: 拡張子除くファイル名  ex. Doc123.ods > Doc123
+ 注意点

対象セルは空にして保存します. データが存在すると自動入力されません.

フォーム用 記述例
39 自動入力設定  Both,Date,Serial,None Both
40 セル 文書番号 H2 1)
41 セル 日付 H3 2)
JpDMSET-5C1.svg

8) 書式ファイル

新規文書作成は書式ファイルをコピーすることで行っています.
+ 対象コンポーネント: List
+ 記述ルール

- C 列: 1 行に 1 ファイル
- 追加ディレクトリも可

全体用 記述例
49 フォーム ../1Forms/
書式ファイル
63 1Fm4見積.ods
64 1Fm4議事.odt
65 ../1FormsB/精算.ods
66
80
JpDMSET-5D1.svg

9) アプリケーション

+ 対象コンポーネント: Launcher, List
+ 登録のルール
- B 列: 複数の拡張子
- C 列: 1 つのアプリケーション
拡張子/アプリケーション 記述例
83 .txt .hml. notepad
84 .txt .html gedit
85 .html .pdf firefox
86 .xlx .xlsx .ods .docx .doc .odt .odg soffice
87 .xls .xlsx .ods excel
88 .ods .docx .doc word
89
100
JpDMSET-5E1.svg

4. その他

1) パス設定

Windows では 全てのアプリケーションの path 設定が必要です. PC 毎の実際のディレクトリ構成に合わせた設定をした後, リセットし設定を有効化します. 一文字でも誤っているとアプリケーションは起動しません. ここでは完璧な説明は出来ませんが必要があれば他の資料(書籍, web)を参照してください.
+ 対象 PC: Windows PC
  Linux PC では不要です
JpDMSET-6A1.svg
JpDMSET-6A2.svg

2) トリガー

ランチャさえ起動すれば全ての文書を扱うことが出来ます. ランチャへのトリガーは重要です.

a. Windows PC

+ デスクトップにショートカットを作成

1) [ファイルブラウザ起動]>[選択 / ランチャファイル]>[マウス右クリック]>
2) [ショートカット作成]>[ショートカット出現]>
3) [コピー - ショートカット]
4) [貼付け]>デスクトップにショートカットが作成されます.

JpDMSET-6B1.svg

b. Linux PC

Linux PC 上にショートカットを作成するのは, Windows より複雑な手順となります.
+ デスクトップにショートカットを作成

1) デスクトップに拡張子.desktop の  テキストファイルを作成して下さい.
 例: /home/me/desktop/Lch.desktop

2) ファイルを右クリック, 起動を許可します. 
3) アイコンと名前が変化し,   ショートカットが有効化されます.

JpDMSET-6B2.svg
+ 注意点

- file 名 (/home/me/Firm/0Lch4We.ods)
  は, 実状に合わせ, 絶対パスで記述します.

c. 専用 web ページにリンク

デスクトップ上に多くのアイコンを配置していると, 必要なショートカットを探し難くなります. 探す手間を省くと同時に, グループ利用を便利にするためにランチャーを専用 web ページから起動する事が出来ます. この方法は複数の PC を管理する手間を激減します.
+ 対象 PC: Windows PC, Linux PC
+ 専用 web ページにリンクを作成

1) クラウドのディレクトリ内に, 専用 web ページを作成
2) web ページにランチャへの link を配置

+ 専用 web ページ上の link をクリックするとランチャが起動します.
JpDMSET-6B3.svg

5. ダウンロード

最新のパッケージのダウンロードはこちらから
202110 package






























top contents contents